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東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

片耳が難聴の方の補聴器助成金について

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片耳が難聴で、補聴器を購入したい。でも、少しでも負担を減らすために、助成金制度はないだろうか……という質問をたまにいただきます。この問いに関する答えは、ありますが、条件もあり、非常に厳しいのが現状です。

こちらでは、どのような制度があるのかを載せていきます。参考になれば幸いです。

片耳難聴の方の補聴器助成金制度

片耳難聴に限らず、補聴器を購入する際に受けられる助成金制度は、

  • 自立支援法
  • 自治体が行っている助成金

この二つがあります。自立支援法の正式名称は、障害者自立支援法であり、主に、障害のある方が自立できる生活を促すために作られた制度です。自立できるようにするために必要な物を申請する事により、国からいくらか助成をしてくれます。

一方、自治体が行っている助成金は、補聴器を購入する際に出される助成金で、補聴器が必要とされる方に助成する制度となります。

どちらにも助成金を受けるには、それなりの条件があります。

自立支援法

自立支援法の場合、片耳難聴ですと重い方(聞こえにくい方)の耳が、90dB以下の聴力、もう片耳が50dB以下になると、自立支援法の対象となります。当てはまる方は、お近くの市役所、区役所の福祉課で、お話しを伺えば、どのように手続きをしたら良いか、教えていただけるでしょう。

では、片耳90dB以下、もう片耳50dB以下とは、どのような聞こえかと言いますと……

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概ね上記のような聞こえです。この図は、聴力検査と呼ばれる耳の聞こえを測ったデータから、周囲の音がどれほど、聞きにくくなっているのかを視覚化した図です。上記の数値より、小さい数値は聞こえません。この数値より、上の音しか聞こえないようになっています。

この図で見てみますと、重い方の耳は、ほとんど音を感じず、聞きやすい方の耳でも、一般的な会話が聞きにくくなる頃合いである事がわかります。ひと言で言いますと、生活しづらくなる聴力となります。

自立支援法を利用して助成金を得る場合は、ここまで聴力低下しない限り、対象者となりません。基本的には、片耳のみ難聴である場合、対象者となりませんのでご注意ください。

自治体の助成金

自治体によっては、条件付きで、補聴器の助成金を出しているところがあります。その条件とは

  • 満65歳以上
  • 住民税が非課税
  • 都民、区民、市民である事
  • 医師が補聴器を必要と認めた方

となります。主に、ご高齢の方に向けたサービスであり、若い方は使用する事ができません。もし、上記に当てはまるのでしたら、市役所、区役所の福祉課に相談してみましょう。

なお、この制度は、行っている区役所、市役所と行っていない区役所、市役所があります。この制度の有無も確認する必要がありますので、こちらについてはご注意ください。問い合わせる場合は「補聴器購入時の助成はありますか?」と伺えば答えていただけます。

助成制度はかなりハードルが高い

恐らく、こちらの内容をご覧になり「かなりハードルが高いな……」と思った方もいらっしゃるかもしれません。聴力が片耳良い耳ですと、まず自立支援法は使用できませんし、65歳以下であれば、市区町村の助成は受けられません。そして、市区町村のものは、さらに医師が補聴器を必要と認めた方に限定されます。

自立支援法については、基本ハードルが高くなります。大抵は、この基準値に至る前に補聴器を装用します。その前に、生活上で困ってしまうからですね。私も補聴器を装用していますが、自立支援法の基準に当てはまらない人間です。しかし、補聴器がないと生活ができませんので、補聴器を装用しています。私のように自立支援法には当てはまらないけれども、補聴器を装用している……というケースは、数多くあります。

しかし、上記の内、どちらか条件に当てはまりそうだという場合は、市役所、区役所の福祉課に相談してみてください。手続きについて教えていただけます。

助成制度の注意

助成制度の注意ですが、どの助成制度も助成をしていただける変わりにそれなりの手間を要します。書類のやりとりから、申請に必要な道具を揃え、そして申請を行います。そのため、その手間を惜しんで、そのまま利用せず、補聴器を購入する方もいらっしゃいます。

助成される金額については、自立支援法で、大抵4万円ほど(※申請内容により、変わります)。自治体の助成金は、自治体により、バラバラです。おおよそ20,000〜30,000になります。

自立支援法のメリットは、購入時だけでなく、修理時も助成してくれる事です。補聴器は修理時もお金がかかりますので、この点まで補助してくれるのは、非常にありがたくなります。ただし、補助してくれるのは、自立支援法で購入した補聴器のみになりますので、その点にご注意ください。例えば、補聴器を二台持っており、片方は、自立支援法で購入、もう片方は、自分で全額支払った……という場合は、全額支払った分の補聴器を自立支援法を利用した修理はできません。

なお、自治体の助成金では、修理にお金を出してくれる事はありません。その点も異なりますね。

助成制度は必ずしも使用しなければならない制度というわけではありません。助成制度は確かにありがたいのですが、それなりに助成を受けるための手続きも必要ですし、働いている方ですと、なかなか平日に役所に行くという事が難しいのも現状です。

利用できる状況であれば、少しでもお金の負担を楽にしたい場合は、助成制度を受け、そこまでして……と感じる場合は、そのまま購入する、自分に合っているのは、どちらか考えたうえで、助成制度を活用する事をお勧めします。

あとがき

片耳が難聴の方の助成制度について記載してみました。基本的に、片耳のみ難聴である場合、対象者となりにくいのですが、上記の条件を満たせば、使用する事もできます。しかし、実際には、結構ハードルは高い傾向があり、片耳のみ難聴の方は、事実上自立支援法は利用できません。さらに、若い方であれば、補聴器の助成も受けられなくなります。この点に関しては、申し訳ない限りです。

もし、使用できる聴力であれば、役所の福祉課に相談してみましょう。すると、今後の手続きについて教えていただけると思います。

これらの内容がお役に立てば幸いです。

 

こちらの内容をご覧になった方は、この内容もお勧めです。

リンク:初めて補聴器を装用する時に意識したい2つの事

リンク:初めて補聴器を使用する時、場所はどこからが良いのか

リンク:片耳難聴でお悩みの方に送る、聞こえの改善方法

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この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、お客様の聞こえを改善しています。私に関する内容は、書いている人の詳細をご覧下さい。当店の特徴は、こちらです。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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