2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

【自分に合う?】クロス補聴器をしっかり理解するための5つのポイント


person-793678_640

クロス補聴器とは、片耳のみ難聴の方を改善させる機器です。私のところでは、こちらの機器を扱うことが多々あるのですが、使用しているお客様からお話をお伺いしますと

  • 騒がしい職場でも聞きやすくなった
  • 飲食店でも会話がしやすくなった
  • 車の中でもお話がしやすくなった

という声を頂いています。中には、聞きやすくなることにより、ポジション取りに気を使わなくなったり、悩むことそのものが少なくなり、精神的に楽になったという方もいました。そのような効果があるのが、クロス補聴器になります。

この機器は、聞こえにくい耳にくる音を聞こえる耳側へ転送する機器ですので、医師に補聴器は効果がないと言われた方でも効果を得ることができます。聞こえる耳側が聞こえていれば、その耳で理解できるのが、この機器の特徴です。

片耳のみ聞こえにくくお悩みの方より、よくお問い合わせをいただきますので、こちらに関して、情報提供していきます。聞こえにくいことでお悩みでしたら、ご参考にしてみてください。

なお、本来補聴器は、耳が治療できなかった場合に使うものです。病院で診てもらったことがない場合は、まず診てもらうことをお勧めします。耳が治れば、そちらの方が聞こえは改善できますし、お安くすみます。

クロス補聴器とは

クロス補聴器とは、聞こえる耳側へ補聴器を装用し、聞こえない耳側へクロスという機器を装用して、聞こえを改善させる機器です。

クロス補聴器は、聞こえない耳側の音を聞こえる耳側へ転送してくれる機器。見かけは、一般的な補聴器と変わらず。

クロス補聴器は、聞こえない耳側の音を聞こえる耳側へ転送してくれる機器。見かけは、一般的な補聴器と変わらず。

実物は、このようになります。補聴器側が聞こえる耳に装用するもので、クロスが聞こえない耳側へ装用するものになります。

仮に右側が聞こえない場合、右側の音を左側に転送してくれる。

仮に右側が聞こえない場合、右側の音を左側に転送してくれる。

このようにすることで、聞こえにくい耳側へ来た音を常時、聞こえる耳側へ転送してくれます。

聞こえる耳側は、イヤホンなどで使われている耳せんを使うと聞こえにくくなるため、そのようなことがないよう、穴が空いた耳せんを使う。

聞こえる耳側は、イヤホンなどで使われている耳せんを使うと聞こえにくくなるため、そのようなことがないよう、穴が空いた耳せんを使う。

一つポイントを出すとしますと、聞こえる耳側へつける補聴器の耳せんは、このようなものを使います。一般的な耳せんを使用すると、聞こえる耳側をふさいでしまうため、聞きにくくなってしまうためですね。

cros-hearing-2-1.jpg

このようにすることで、聞こえる耳側は、そのまま聞き、聞こえない耳側は、音を転送して聞きます。なんとも不思議な感じですが、一つの耳で、双方の音を聞くのが、クロス補聴器です。

クロス補聴器が有効なケース

クロス補聴器の対象者は、非常に単純で

  • 聞こえない耳に補聴器を装用してもうまく補えない
  • 片耳が正常である

の二つになります。

そして、聞こえない耳側に補聴器を装用してもうまく補えない耳とは

  1. 聴力低下が大きすぎて補えないケース
  2. 音声の理解がしづらいため、効果が期待できないケース
  3. 聴力が特殊で補聴器を合わせるのが難しいケース
  4. 聞こえない耳側が音を受け付けないケース

の四つがあります。

①聴力低下が大きくて補えないケース

こちらは、このような聴力の方が該当します。

audio-f-w-01

片耳は、正常でもう片耳が重度難聴の場合です。

主に

  • 生まれつき片耳が聞こえない方
  • 突発性難聴により、片耳が聞こえなくなってしまった方
  • ムンプス難聴で片耳のみ聴力低下した方

が、当てはまります。

こちらの聴力の特徴は、片耳の聴力低下が大きすぎることにより、補聴器で耳を補ったとしても残念ながらほとんど改善ができないことです。

聴力ベースで見た補聴器の改善に関しては、この通り。本来は、30~40dBくらいまで改善させないと聞きにくさを感じやすくなってしまうのだが、残念ながら聴力低下が大きすぎるとそこまで改善させることが困難になる。そのため、このようなケースは、特に補聴器の効果はないと言われやすい

聴力ベースで見た補聴器の改善に関しては、この通り。本来は、30~40dBくらいまで改善させないと聞きにくさを感じやすくなってしまうのだが、残念ながら聴力低下が大きすぎるとそこまで改善させることが困難になる。そのため、このようなケースは、特に補聴器の効果はないと言われやすい

聞こえにくい耳に補聴器を装用する場合、ある程度聞こえを改善させないと音声の理解ができなかったりするのですが、そのラインが、赤い△のものです。しかし、上記のように聴力が大きく下がると、おおよそ▲の位置までしか改善ができません。そこまで改善させることが困難になります。

一般的に補聴器を装用して改善できる範囲というのは、決まっており、かつ聴力低下が大きくなると大きくなるほど、その効果は、徐々に薄れて来ます。

このようなケースは、聞こえにくい耳側へ補聴器を装用しても残念ながらほとんど効果がないため、クロス補聴器の方が聞こえを改善できます。

音声の理解がしづらいため、効果が期待できないケース

こちらは、補聴器を装用しても音声の理解度が低いために音声が理解しづらいケースになります。

例えば、このように聴力が中等度難聴ほどでも

こちらの見方は、縦軸が正解率、横軸が音の大きさ。音を入れることでどれだけ理解できるかを見る図であり、60%を超えないとその耳に補聴器を装用しても、効果が薄い。

こちらの見方は、縦軸が正解率、横軸が音の大きさ。音を入れることでどれだけ理解できるかを見る図であり、60%を超えないとその耳に補聴器を装用しても、効果が薄い。

その耳の音声の理解度を調べてみると、このように低い場合に該当します。

耳の世界には、音の聞こえ方を調べる聴力検査と音声の理解力を調べる語音明瞭度(語音弁別能)検査の二つがあります。この語音明瞭度検査の内容が一定以上に満たない場合、聞こえない耳側へ補聴器を装用しても残念ながら聞こえの改善にはつながりにくくなります。

語音明瞭度検査とは、ある一定の音量ごとにあ、き、じ、などの一つの言葉を流し、それをどれだけ聞き取れたかを調べるものです。

耳の場合、音の聞きにくさ以外にも音声の理解力、理解のしやすさも判断材料になります。中には、聴力低下がそこまで重くないのにもかかわらず、この測定値が非常に低いケースもあったりします。

その場合は、その耳に補聴器を装用しても残念ながらほとんど効果が得られないため、クロス補聴器で改善させた方がより聞きやすさは改善しやすくなります。

語音明瞭度測定の数値の意味。判断基準は、50%以下。この数値を下回ると、音を入れても音声を理解できる確率、聞きやすさは、非常に下がってしまう。なお、書いている人の基準は、60%で考えている。

語音明瞭度測定の数値の意味。判断基準は、50%以下。この数値を下回ると、音を入れても音声を理解できる確率、聞きやすさは、非常に下がってしまう。なお、書いている人の基準は、60%で考えている。

数値の意味は、このようになります。聞こえない耳へ補聴器をつける場合の適合数値は、50%以上になり、それ以下の場合は、クロス補聴器の方が状況を改善させやすくなります。

なお、対象となる方は、よくわかりません。

  1. 生まれつき片耳のみ難聴
  2. 原因不明の聴力低下の方
  3. 突発性難聴の方

でたまに見られますが、この三つに関しましては、音を入れることで理解できる方もいれば、残念ながら理解に繋がらない方もいます。ちゃんと測定して、確認していくことが重要になります。

③聴力が特殊で補聴器を合わせるのが難しいケース

主に補聴器で合わせる聴力でも改善が難しいケースがあります。

クロス補聴器が合う聴力その③。補聴器では、効果が出にくい聴力だった場合、片耳が正常であれば、クロスで補った方が、聞こえは改善できる

クロス補聴器が合う聴力その③。補聴器では、効果が出にくい聴力だった場合、片耳が正常であれば、クロスで補った方が、聞こえは改善できる

例えば、このような聴力です。聞こえてる部分と聴力低下している部分の差がかなり大きい場合は、補聴器で補っても効果が出ない場合があります。

このようなケースは判断に迷うのですが、場合によっては、聞こえない耳側へ補聴器を装用した方が改善できるのか、クロス補聴器の方が改善できるのか、それらを見ていくケースもあります。

こちらの対象者も、よくわかりません。今の所、私が見たケースでは

  • 生まれつき片耳が聞こえない方
  • 突発性難聴の方

で見ました。ただし、このようなケースは、上記で紹介した語音明瞭度検査を行い、耳の状況をしっかり把握した上で、改善していくのが一番ベストになります。

聞こえない耳側が音を受け付けないケース

こちらは、聴力低下した耳が音を受け付けないケースです。聞こえにくい耳側で音を聞くと

  • 音が響いて聞こえる
  • 音が不快に感じる
  • 音が苦痛に感じる

というケースになります。生まれつき片耳のみ難聴の方には、ほとんど見られないのですが、なんらかの原因により、突然失聴したケース、例えば

  • 突発性難聴
  • メニエール病
  • その他、病気により失聴したケース

などで見られます。この中で多いのは、突発性難聴です。

このようなケースは、聞こえない耳側へ補聴器をつけるとよりその感覚を強めてしまうこともありますので、クロス補聴器で、聞こえる耳側へ音を転送して聞こえを改善させた方が、楽に改善しやすくなります。

クロス補聴器の効果

クロス補聴器は、現状をよりよくしてくれる機器ではありますが、残念ながら耳を治すというところまでは、いきません。改善できるところ、できないところがあります。

なお、クロス補聴器には、いくつか組み合わせがあります。

両耳とも耳かけ形

過去の機種であれば、耳かけ形と耳あなのクロスを混合できる。現行のものは、できない。

耳かけ補聴器、耳あなクロス

両耳とも耳あな形の三つです。形状の違いによっても少々効果が異なりますので、その点も踏まえて記載していきます。

改善できるところ

クロス補聴器を装用することにより、改善できるところは

  • 聞こえにくい側から話されても、気がつく、理解しやすくなる
  • 騒がしい中でも音声が聞きやすくなる
  • 複数の人とのお話で聞きにくい側にいても理解しやすくなる

の三つがあります。

片耳のみ難聴になった場合、起こることは、

この絵の通り、

  1. 聞こえにくい側から話されるとわからない、音が聞こえない
  2. 騒がしいところでは、聞きにくい側にいられるとかなり聞きにくい
  3. 複数の人とお話する場合、周囲が騒がしいとかなり聞きにくい
  4. 音の方向感覚がわからない(大きな音がした場合、自分だけ違う方向を向く)

の四つがあります。

この四つの内、①~③までは改善ができます。

片耳のみ聞こえにくい場合、聞きにくさを感じるのは、周囲が少し騒がしく、かつ聞こえにくい側に人が来てしまうときです。車の通りが多い道路やショッピングモール街、そして 職場(オフィス)などの人が多いところでは、聞きにくい側に来られると聞きにくさを感じやすくなってしまいます。

そして、飲食店や居酒屋さんでは、さらに騒がしくなってしまうため、より聞きにくさを感じやすくなります。

これらの場所で改善できるのがクロス補聴器です。少し騒がしい程度の場所であれば、効果は感じやすく、かなり騒がしくなると人によって変わってしまうのですが、それでも改善ができるケースも聞いています。

形状による聞こえの変化は、主に騒がしいところでのお話の理解度になります。騒がしいところには、

  • 騒がしい事務所
  • 車の通りが多い道路
  • 電車の中(地上線)
  • 電車の中(地下鉄)
  • 少々騒がしい飲食店、レストラン
  • 居酒屋
  • 車の中

主にこれらがあります。様々な方に使っていただいた結果ではありますが、聞こえない耳側を耳あな形クロスにする方がより効果が高く、こちらであれば、電車の中(地下鉄)と居酒屋以外は、概ね、聞きやすくなります。

耳かけ形(両耳とも耳かけ形)の場合は、

  • 電車の中(地下鉄)
  • 電車の中(地上線)
  • 居酒屋
  • 車の中

に関しても難しくなる傾向があるようです。どちらにしても聞こえにくさは改善できるのですが、聞こえない側を耳あな形にする方が、どうも聞こえの効果が高いようです。

改善が難しいところ

改善が難しいのは、残りの

  • 音の方向感覚

になります。音の方向感覚は、二つの耳を活用しなければ理解することができませんので、片耳で全ての音を聞くクロス補聴器では、理解することが困難です。

この点だけ、改善できないところになります。

クロス補聴器の形状

さて、気になるのが、クロス補聴器には、どんなものがあるのか。というところです。クロス補聴器は、聞こえる耳側へ装用する部分と聞こえない耳側へ装用する部分の二つにより、特徴が異なります。

そして、その組み合わせは、上記に記載した通り

  • 両耳とも耳かけ形タイプ
  • 耳かけ形補聴器、耳あなクロスのミックスタイプ
  • 両耳とも耳あな形のタイプ

の三つで、それぞれ特徴は、

このようになります。以下、それぞれの特徴に関して記載していきますが、こちらは、当店で扱っているフォナックというメーカーになりますので、その点に、ご了承ください。

両耳とも耳かけ形のタイプ

こちらの形状としては、冒頭の方に出てきた

になります。種類としては、このようになります。

この形状の特徴として

  • どのような方でも使用できる
  • 音をよく拾う

の二つがあります。

どのような方でも使用できる

耳あな形の形状のものは、耳の型を採取し、その方、専用のものを作ります。稀に耳の形が小さすぎたり、特殊な形状をしていると使えないケースがあります。

しかし、こちらの場合は、そのようなことはなく、いい意味でどのような人にも使える形になっています。

音をよく拾う

耳かけ形の場合、耳の上にマイクがありますので、上からの音もよく拾うようになります。また、周囲の音を拾う範囲は、耳あな形よりも上になります。

かなり簡易的な内容。補聴器の形状により、音を拾う範囲は異なる。耳かけ形は、これにプラスして、上の音(頭上の音)も入りやすい。

かなり簡易的な内容。補聴器の形状により、音を拾う範囲は異なる。耳かけ形は、これにプラスして、上の音(頭上の音)も入りやすい。

静かな中では、これがより良い聞こえに影響するのですが、騒がしい中ですとより音を拾うせいか、より音が入りすぎて大きく音を感じたり、補聴器を使用すると聞こえやすい周囲のざわざわした音がより聞こえるようになります。

こちらは、人によって評価が分かれやすい形状です。

耳かけ形補聴器、耳あな形クロスのミックスタイプ

こちらは、このような形状をしています。

耳かけ形補聴器と耳あな形クロスの組み合わせになります。今現在の現行機種タイプでは、このような組み合わせはできないのですが、旧タイプであれば、このような組み合わせができます。

一見、ヘンテコな組み合わせに見えますが、試聴を繰り返してみると、どうもこの組み合わせが今の所、一番、総合的な聞こえは良いようです。

こちらの特徴ですが、

  • 聞こえの効果を得やすい
  • 余計なノイズが入りにくい
  • 電池の消費が大きい(電池が保たない)

になります。

聞こえの効果を得やすい

片耳難聴の方でお悩みの部分は、あくまでも私の体感ですが、騒がしいところでの聞き取りで苦労しているケースが多いように感じます。厳密には、生まれつき片耳難聴の方と途中から片耳難聴になった方でニーズが異なるのですが、どちらも共通するのは、騒がしい中になると途端に聞きにくくなる。というものです。

私自身も初め、どの組み合わせがより良くなるのか。わからない時期があり、全部試してみて、どのような特徴があるのか。お客様自身に確認してもらっていた時期がありました。その経験からしますと、どうも聞こえない側につけるのは、耳あな型のクロスの方が良いようです。

その方が、まだ騒がしい中での聞き取りがよく、改善される部分というのは、多くなると聞いています。それでも聞きにくいところは出てはしまうのですが、総合的な聞こえの良さは、これが良いと答えた方が多い状況です。

余計なノイズが入りにくい

こちらは

  • マイクの位置が耳元にあるため、余計なノイズが耳かけに比べ入りにくい
  • 周囲の音のノイズが入りにくい

の二つがあります。

マイクの位置が耳元にあるため、余計なノイズが耳かけに比べ入りにくい

こちらは、

イメージ。赤で囲んだ部分がマイク。音を拾う部分になる。この部分ものが当たると様々な音がするため、当たりにくい位置にあると、それだけで余計なノイズは、少なくなる。

イメージ。赤で囲んだ部分がマイク。音を拾う部分になる。この部分ものが当たると様々な音がするため、当たりにくい位置にあると、それだけで余計なノイズは、少なくなる。

このように装用するものになります。

耳かけ形の場合、上にマイクが乗るため

  • 風の音が大きい
  • 髪がマイクにあたり、カサカサ(ガサガサ)音がする

ということがあります。耳元にマイクがあると、風の音は、軽減され、髪の音は、まず無くなります。

聞こえても良いなら良いのですが、なければないで、より快適にできます。

周囲のノイズが入りにくい

補聴器を装用すると、暗騒音という、なんとも言えないざわざわした音というのが聞こえてくるようになります。音が多い場所や人ごみの中だとより聞こえるようになり、人によっては、ザー……、ゴー……という音が聞こえる。というように言います。

この音は、どうも耳あなクロスにすると少なくなるようで、両耳とも耳かけと耳かけ補聴器、耳あなクロスを比較してみますと、ほとんどの方が耳かけ補聴器、耳あなクロスの方が、その音は少なかったと聞いています。

その音が聞こえると、その音が邪魔して、聞きにくく感じることもあるため、こちらの差も重要ですね。

電池の消費が大きい(電池が保たない)

こちらの欠点は、電池の寿命が短いことです。小さいタイプと大きいタイプがあるのですが、小さいタイプだと、2〜4日くらいしか保ちません。

厳密には、このように小さいタイプと大きいタイプがあるのですが、大きいタイプだと5〜7日保つのですが、小さいタイプに限定してしまうと電池の保ちは、少なくなります。

両耳とも耳あな形のタイプ

最後は、両耳とも耳あな形のタイプです。

このような形状をしています。こちらは、片耳聞こえていて、片耳のみ聞こえにくい方は、今のところ、あまりお勧めできるものではありません。

こちらの特徴は

  • 聞こえる耳側が聞こえにくくなる
  • 食事の際や物を噛む音が大きい
  • 聞きにくい側からの音は、一番聞こえが良い
  • 物の邪魔になりにくい

の4つがあります。

聞こえる耳側が聞こえにくくなる

まず、一番の問題になるのは、この部分です。

dscn1912

聞こえる耳側も耳あなタイプを使うと、このように耳の中がふさがってしまい、聞こえる耳側も聞きにくくなる傾向があります。

dscn1912-1

実際には、補聴器側のマイクを動作させたり、下の方にある穴を大きくしてみたり、様々な加工を過去にしてみましたが、聞きにくさの部分は、改善できませんでした。

この部分の詳細を知りたい方は、こちらをどうぞ

リンク:

食事の際や物を噛む音が大きい

耳あな形補聴器を使用する際の欠点ですが、

  • 自分の声がこもった感覚になる、響いた感覚になる
  • 自分の声が大きく感じるようになる
  • 食事の際のものを噛む音が大きい

の3つがあります。特に聞こえる耳側の聞こえが良いほど、その傾向が強く出ますので、その部分の欠点が大きいです。

聞きにくい側からの音は、一番聞こえが良い

しかし、良い部分もあり、その良い部分の一つは、こちらです。聞こえにくい側からの音は、組み合わせの中で、一番評価が良かったです。

騒がしいところでも、そうでもないところでも、聞こえに関しては、良い評価を受けていました。

物の邪魔になりにくい

また、両耳とも耳の中に入れられると、邪魔になりにくい。というのも特徴です。

メガネやマスク、帽子をよくかぶる、という場合は、こちらの方が邪魔されにくくなります。

両耳とも耳あなのまとめ

こちらは、聞こえの改善状況もよくなる傾向があるのですが、ただし、いかせん欠点が大きすぎるため、オススメは、あまりできません。

私のところでも基本的にオススメしていませんし、過去に何人かやってきましたが、どれも欠点の部分は、解消できませんでした。特に聞こえる耳側が聞きにくくなってしまう欠点が大きく、メリットを打ち消す程の状況です。

そのことから、この組み合わせの販売は、ほとんどありません。

実際に購入になった方の声

当店では、実際に購入された方がいらっしゃいますので、その方々の例に関して記載していきます。同じような境遇の方は、ご参考にしてみてください。

生まれつき片耳のみ難聴の方の改善例

どのようなことでお困りでしたか?

実際にクロス補聴器を使ってみていかがでしょうか?

このお店を選んだ理由は、何でしょうか?

実際に記入いただいたアンケート

実際の症例:【職場で聞きにくさが軽減】右耳のみ聞こえない方、クロス補聴器で改善しました

突発性難聴により聴力低下した方の改善例

どのようなことでお困りでしたか?

実際にクロス補聴器を使ってみていかがでしょうか?

このお店を選んだ理由は、何でしょうか?

実際に記入いただいたアンケート

実際の症例:【聞きにくい側の音声が理解しやすく】突発性難聴、片耳中等度難聴の方をクロス補聴器にて改善しました

生まれつき片耳のみ難聴の方の改善例(2)

どのようなことでお困りでしたか?

実際にクロス補聴器を使ってみていかがでしょうか?

このお店を選んだ理由は、何でしょうか?

実際に記入いただいたアンケート

実際の症例:【仕事場で聞きやすく】左側片耳難聴の方、クロス補聴器にて改善しました

Q&A

こちらには、よくいただく質問に関して載せていきます。

耳を治療中だけど、使える?

聴力低下、および病気発症より、2ヶ月以内は、まずは、治療を優先してください。聞こえにくいことにより、お困りなのは、お察ししますが、一番重要なのは、治療できる分は、治療してしまった方が良いことです。

そのため、治療を行い、残念ながら治らなかった場合のみ、もしくは、2ヶ月後くらいから相談を開始すると良いですね。

どこで相談したらいいの?

病院さんか補聴器販売店になります。どちらも、扱っているケースとそうでないケースがありますので、事前に確認すると良いですね。

金額は、どのくらいかかるのでしょう?

どのような製品を購入するかによって変わりますが、当店で扱っている製品の場合、282,600〜644,200円まであります。当店でよく出るのは、316,800円のものです。

どのくらい使えるの?

細かいお話になってしまうのですが、基本的に補聴器の平均使用年数は、5~6年が多いです。

まず、補聴器は、故障しても修理して使用できる機器になります。そうなりますと修理が中止される時期が、実質使える年数になるのですが、それは、販売中止より、5年間は、修理ができます。

それを考えますと使用できるのは、5~7年くらいとお考えいただければ良いかと思います。

保証期間はあるの?

補聴器も保証期間があります。補聴器は、2年間、クロスは、1年間です。その間の自然故障は、無償で修理できます。

この期間が過ぎても修理はできます。壊れる場所によっても異なりますが、5000~40,000円くらいかかります。

聞こえる耳側も少し聞きにくいけど、その場合は使えない?

その場合は、バイクロス。というやり方で改善させていきます。これは、片耳は、補聴器で聞こえを改善させ、もう片耳は、その耳に音を転送する機器です。

この部分は、同じ補聴器で設定一つで変更できるようになっていますので、ご安心ください。

聞こえない耳側は、中等度難聴くらいですけれど合いますか?

その場合、聞こえない耳側へ補聴器を装用した方が良いのか、それともクロス補聴器の方が良いのか。その点に関して、確認する必要があります。

ただ、実際に補聴器を装用してみてダメだった経験がおありでしたら、クロス補聴器の方が改善できるかもしれませんね。ちょっと耳の状況により変わりますので、実際にそれを確認しながら考えていった方が、より聞きにくさは改善できかと思います。

クロス補聴器のまとめ

以上、クロス補聴器についてまとめてみました。クロス補聴器は、主に片耳がなんらかの状態で補聴器を使っても効果がない、聞きにくい場合に有効な補聴器です。

本来は、聞こえにくい側に補聴器を装用して補えれば良いのですが、残念ながらそれができない方のために作られたのが、こちらの機器です。直接補っても無理なら、聞こえる耳側で聞いたらどうか。という発想をしたわけですね。

幸いにも世の中的に無線技術(無線LANやBluetoothですね)が発達してきたことにより、徐々にクロス補聴器の機能、性能も良くなってきました。常時、聞こえる耳側へ音を転送する必要があるため、これらの規格、機能の向上が、そのままこの補聴器の性能向上に直結したからです。

このような社会的な流れもあり、少しずつ浸透してきました。クロス補聴器を装用すれば耳が治る……というところまでは、残念ながら至っていないのですが、それでも聞きにくく感じているいくつかの部分は改善することができます。

もし聞きにくいことでお悩みの場合は、早めに行動することをお勧めします。悩みはできるだけ大きくなる前に対応した方が良いですし、悩んでいる時間は、大変苦痛を感じます。少しでも早く楽になれば、それだけストレスを感じる量も期間も減らせるようになります。

もしお考えになる場合は、実際に試してみてどうか。そこから決めることをお勧めします。私も上記のように記載しましたが、人によって少々効果が異なりますので、実際に自分の耳で確かめ、あった方が良いのか、そうでなくても良いのか。それらを理解できると良いかと思っています。

場所は、病院さんでも補聴器販売店さんでも大丈夫です。ただ、どちらも扱っているところとそうでないところがありますので、その点の確認だけは、怠らないようにしましょう。

なお、私のお店でもクロス補聴器の試聴や貸出、総合的な相談に関して承っておりますので、ご希望の方は、おっしゃってください。試聴機もいくつか用意していますので、実際に使っていただき、あると良い方だけ、さらに相談を進めています。

ということで、片耳のみ聞こえにくい方にとって、少しでもその悩みが改善できたのであれば、幸いです。

 

片耳難聴の改善、およびクロス補聴器に関しては、こちらにも記載しています。

リンク:片耳のみ聞こえにくい方を補聴器で補う時に理解したい2つの補い方

リンク:クロス補聴器に搭載されている性能と基本の3要素

リンク:クロス補聴器の聞こえ改善より行うために私が今、試していること

リンク:「車内で聞きやすく」左側が聞こえない方、クロス補聴器で改善しました


この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、聞こえの改善を行なっています。私に関する内容は、書いている人の詳細になります。当店の情報は、こちらにまとめています。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

補聴器で耳を改善させる手引き書、作りました

聞こえにくい事でお悩みの方のために、補聴器で耳を改善させる手引き書を用意しました。

  • 自分の症状に合う補聴器は何か
  • 自分の聴力に合う補聴器は何か
  • 補聴器の種類、性能、違いを知りたい

などお考えでしたら、こちらをご覧下さい。補聴器で耳を改善させる内容のみに絞って記載してみました。お役に立てば幸いです。

お困りごとのご相談、承ります

Webサイトに訪れる方のご要望にお応えするため、東京都墨田区に店舗を構えました。

  • 聞こえにくい事で困っている
  • どこに相談したら良いかわからない
  • お使いの補聴器でうまく聞こえない

などお悩みがございましたら、お気軽にご相談下さい。当店で行なっていること、よくいただくご相談は、リンク先の通りです。

〜更新情報のお知らせ〜
こちらのいずれかにご登録いただきますと更新時、お知らせします。お気軽にご登録ください。なお、Twitterでは、私自身が興味を持った記事や自分のエントリーについてツイートしています。もしよろしければフォロー、ご登録いただけるとうれしいです!
検索フォーム