【聞こえを改善】補聴器の効果を最大限、引き出す2つのポイント
補聴器を装用する上で、大切な事は、なるべく補聴器の効果を出すために、いくつかのポイントを押さえておく事です。
補聴器は、残念ながら耳が治る。という部分まで、改善させることができません。
そのため、なるべくよくなるように改善を行わないと、その分、聞きにくさが強くなってしまい、減点方式で、どんどん聞きにくさが募るようになってしまいます。
こちらでは、そうならないよう、しっかり改善させる事を目標に、最大限、補聴器の効果を引き出すための内容をまとめていきます。
これらの事を行う事で、治らなくとも、それなりにしっかり改善させることができるようになります。
補聴器の効果を出すために
補聴器の効果を出す。というと難しく感じてしまうかもしれませんが、そのような事はありません。
基本的な部分をしっかり行えば、大丈夫です。
それは、
- しっかり装用できるようにする事
- 補聴器でなるべく改善できると良い部分まで、改善する事
の2点です。
しっかり装用できるようにする事
補聴器で聞こえを改善させる上で、大切なものは、しっかり装用する事。こちらになります。
耳に装用していて、補聴器が耳からずれる。もしくは、不安定で外れそう。というような状態は、あまり良い状態ではありません。
その場合は、まずは、しっかりとつけられる状態にすることから初めていきましょう。
また、耳かけ形補聴器を使用しているケースに多いのですが、耳せんを使用していて、しばらくすると、耳からずれる。耳から耳せんが抜けてくる。という方は、抜けてこないような耳せんを使うか、耳の形をとって、自分専用の耳せんにした方が、聞こえは、安定します。
耳から耳せんが抜けてくると、自然と、音が弱くなり、耳にしっかりと音が伝わりづらくなるためです。
仮に耳から外れやすい場合は、このようなイヤモールド、というものを使うと、耳から抜けにくくなり、聞こえも安定するようになります。
このようなRIC補聴器。と呼ばれる補聴器であれば、もし、耳から抜けてくる場合
このようなスポーツロック。と呼ばれる、耳から抜けてくるのを防止してくれるものもあります。
それらを活用し、耳から抜けて来ないようにしましょう。そうすると、安定して、聞きにくさを改善できるようになります。
補聴器でなるべく改善できると良い部分まで、改善する事
こちらは、補聴器の調整に関する内容です。
補聴器は、基本的に聞こえにくくなった耳に対し、音を入れて、聞きにくさを改善していきます。
そして、大抵の補聴器には、ご自身の聴力に対して、どのくらい補ったら良いか。という改善目標のラインがあったりします。
それらのものを確認しながら、ご自身の聴力で補えると良い部分まで、補えると、聞きにくさは、改善しやすくなります。
ただ、この部分は、非常に表現が難しいのですが、しっかり補う事は、大切なのですが、そこまで、音を大きくすると、耳が辛くなってしまう。という場合は、辛くなりすぎない程度に、抑えることも大切です。
そして、できるのであれば、ご自身の状況を自分で把握できるようにしてもらい、自分で理解しながら、改善できると良いです。
例えば、私の場合は、基本的に、お客様に対し、今現在、どのくらい改善していて、後、どのくらい改善が必要なのか。測定を通じて、お客様と相談できる環境を作っています。
このようにしている理由ですが、基本的に補聴器は、自分で使っている感覚、例えば、音が大きい、音が小さい、などの感覚こそわかるものの、どのくらい自分の聞こえが改善しているのか。どのくらい聞こえると良いのかは、わかりません。
調整している人間も、測定を通じて、どのくらい改善しているかは、わかるのですが、その状態は、音が大きすぎるのか、それとも、普通に使える音量に感じるのか。その点がわかりません。
お互いに、状況を把握しながら、行えると、補聴器を調整する人、お客様が、一緒に改善できるようになりますので、このようにしています。
感覚を確認しつつ、測定を通じて、どのくらい改善できているのかを把握しながら、改善していけると、大きすぎず、でも、聞こえの改善もできる。という部分まで改善させることができます。
おまけ:これらのものも、できれば無くしていこう
ここからは、聞こえの効果。というよりも、補聴器の使い勝手。という部分になります。
できればですが
- ハウリング
- 耳の痛み
の2つに関しても無くしていきましょう。
ハウリングを無くして、快適に
ハウリングとは、補聴器から音が漏れることによりピィ〜と大きな音がする事です。
これは、補聴器で耳をしっかり塞いでいない事によって、起こりやすいのですが、耳の状態によっては、しっかり塞いでいたとしても、起こる場合があります。
今現在、補聴器でハウリングがしている場合、気軽に止められるようになりました。
しかし、場合によっては、このように補聴器のハウリングにより、音が出せない。というケースも起こるようになりました。
そのため、ハウリングがする場合は、しっかりより耳を塞ぐものを作るか、イヤモールドと呼ばれる、耳にしっかり装用できるものを使い、改善していけるとベストです。
すると、ハウリングも無くなりますし、補聴器での聞こえの部分も、より改善しやすくなります。
耳に痛みがある場合は、早々に改善を
こちらに関しては、放置する方は、いないかと思いますが、補聴器を装用していて、痛みを感じることがあれば、早々に直すことをお勧めします。
耳の痛みは、直接、聞こえに影響することはありませんが、補聴器の使い勝手には、影響しますので、仮に感じる場合は、気軽に補聴器屋さんに相談してみましょう。
なるべく聞こえは、良い状態にしていこう
さて、まとめです。基本的にしっかり改善させる場合、基本となる
- しっかり装用できるようにする事
- 補聴器でなるべく改善できると良い部分まで、改善する事
こちらを行うことが大切です。
意外かもしれませんが、しっかり装用できるようにすることは、本当に大切です。
例えば、RIC補聴器は、耳の先端にレシーバーと呼ばれる音がでる部分が付いています。
これが、耳から外れると、外れるほど、それだけ、音は、弱く感じるようになります。
どの補聴器もしっかり装用できて、初めて効果を発揮します。
この部分は、意外にも疎かにされていることが多いので、意識しておけたり、自分が使用している状態を補聴器屋さんにみてもらい、しっかり装用できているかを確認してもらえると、安心ですね。
特に耳から外れてきてしまうケースは、早々に改善していきましょう。それだけでも、安定して、聞きにくさが改善できるようになります。
あとは、補聴器の調整も大切には、なります。
この部分は、人(耳の聞こえ)によって、大きく変わるため、抽象的な事しか言えず、わかりづらい点は、申し訳ありません。
しかし、聞こえの状態を把握しながら、聞きにくさを改善できると良い部分まで改善できると、よくしやすくなるのは、どの方でも同じです。
残りは、ハウリング、耳の痛みですが、この部分まで改善できると、補聴器として、使いやすい補聴器になっているかと思いますので、その部分も含めて書いてみました。
基本をしっかり行うことで、聞きにくさの改善は、概ね、できるようになります。
このページに関連する内容
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https://l-s-b.org/2019/06/environmental-arrangement/
https://l-s-b.org/2019/06/books-to-concentrate/
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基本的な改善思考
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https://l-s-b.org/2018/09/an-idea-of-improvement/
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補聴器の調整
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補聴器の適正
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