補聴器購入時の知識、お店

補聴器の保証の種類と保証を有効利用する方法

深井 順一|パートナーズ補聴器

聞こえの改善や補聴器のことについては、【FAQ】聞こえの改善と補聴器のFAQへ。お客様の改善事例は、聞こえの改善成功事例へどうぞ。

補聴器には、いくつか保証があります。代表的なものは、製品保証で、故障した際、無償で修理できる期間があります。

それ以外にも、紛失保証も出てきており、対象となる補聴器であれば、紛失保証も使えます。

また、補聴器の修理金額が必要以上にかからないようにする保証もあったりします。

補聴器の保証に関しては、いくつかありますので、こちらでは、補聴器の保証に関して、まとめていきます。

補聴器の保証は、三つ

補聴器の場合、冒頭に記載した通り

  • 補聴器の製品保証(故障した際の無償修理)
  • 紛失保証(紛失・盗難)
  • 修理金額保証

の三つがあります。

補聴器の製品保証

こちらは、どの補聴器にもついている保証で、1〜3年の製品保証がついています。

このような形をしており、メーカーによって形は、まちまちですが、同じような状態になっています。

自立支援法と呼ばれる国の制度の対象となる補聴器の場合は、1年ですが、基本は、2年間の保証期間があります。中には、3年ほど保証期間がある補聴器もあります。

購入してから、対象となる期間まで、製品の保証をするもので、この間に故障した場合は、無償で修理することができます。

ただし、過失の場合は、対象となりません。

例えば、ご自身で踏んづけてしまったり、ペットが噛み砕いてしまったり、ポケットに入れっぱなしにしてして、洗濯してしまった。という場合は、保証の対象外になりますので、ご注意ください。

紛失した際の紛失保証(紛失・盗難)

補聴器によっては、紛失保証があります。

これは、補聴器を紛失してしまい、なくなった場合、補聴器の金額のいくらか、例えば、半額で、購入できる。というような保証です。

この紛失保証は、ある補聴器とない補聴器に分かれており、高い補聴器ほど、ある確率が高く、低めの補聴器ですと、ない可能性が高くなります。

プレミアムクラスは、最も高額な補聴器で、@45〜50万くらい。アドバンスクラスは、30万以上のものになります。

プレミアムクラスは、最も高額な補聴器で、@45〜50万くらい。アドバンスクラスは、30万以上のものになります。

例えば、フォナック。というメーカーの場合は、上から数えて、2番目まで、紛失保証があります。※だいたい@30万以上のものが対象になることが多いです。

対象となる補聴器は、仮に紛失したとしても、購入した後、どのくらい日数が経過していたかにより、金額も変わりますが、定価ではなく、割引された金額で購入することができます。

修理金額保証

メーカーによっては、製品保証の後、年数によっては、必要以上に修理金額を請求しないように、修理金額保証があります。

例えば、私が扱っているフォナックの補聴器ですと、

  • 保証切れ1年未満(3年目)は、最大2万まで
  • 保証切れ2年目(4年目)は、最大4万まで

となっています。

こちらは、メーカーによって変化するのですが、このように修理金額保証をつけているところもあります。

その場合は、その金額を超える修理内容だったとしても、最大金額までしか請求しません。

使用する側としては、嬉しい限りですね。

保証の使い方

基本的に修理する際に使用するものは、そのままで大丈夫ですが、紛失保証だけ、行う事があります。

補聴器の製品保証&修理金額保証

補聴器の製品保証は、購入した時の保証書を販売店に持ってく必要があります。

保証書は、購入したところであれば、購入したところに保証書がありますので、不要ですが、購入したところ以外で修理依頼をする場合は、購入した時に同封されている保証書を持ってければ大丈夫です。

基本的には、どの販売店でも保証書さえ持っていけば、修理の対応をしてくれます。

また、修理金額保証に関しては、自動的保証をつけてくれますので、そのまま修理依頼すれば大丈夫です。

特に購入したところであれば、自動で修理保証に関しては、つけてくれますので、安心して、修理依頼をしましょう。

紛失保証について

紛失保証ですが、落としたと考えられる場所の近くの交番に紛失届けを出す必要があります。

その紛失届けのコピーを用意していただき(または、その紛失届けそのものを補聴器販売店に持っていき)、ご対応していただければ大丈夫です。

紛失保証だけ、大変申し訳ないのですが、このような手続きが必要になります。

紛失保証は、紛失届けが必要になりますので、その点にご注意ください。

保証を有効活用する

保証を有効活用する方法としては、補聴器の製品保証がきれる1〜2ヶ月前あたりに、補聴器の修理依頼を出す方法があります。

補聴器の修理は、内部の製品交換をする仕様となっており、もし劣化していたり、不良がある場合は、その部品そのものを交換してくれます。

製品保証がきれる1〜2ヶ月前あたりに「補聴器のオーバーホールをして欲しい」と販売店にお願いしていただければ、補聴器をお預かりし、修理に出してくれます。

これは、無償でできる範囲内ですので、できるのでしたら有効活用してみましょう。こちらができると、補聴器自体もより保ちやすくなります。

補聴器をお預けする際にないと困る場合は、補聴器屋さんによっては、代替機。補聴器をお預かりする期間中の代わりの補聴器を貸してくれるところもあります。

そのようなお店で行えると、より安心してお願いできるかと思います。

保証に関するまとめ

保証に関しては、上記に記載した通り

  • 補聴器の製品保証
  • 紛失保証
  • 修理金額保証

の3つがあります。補聴器の製品保証は、1〜3年ほど期間があり、その保証が切れた後は、修理金額保証があります。

この2つは、どの補聴器でも導入されており、どの補聴器にも適応されます。

紛失保証だけは、それが対象となっている補聴器とそうでない補聴器があります。

このように補聴器の場合は、ある程度、金額を抑える保証があります。

そして、製品保証に関しては、期間中、無償で修理してくれますので、異変を感じたり、少し違和感を感じた場合は、補聴器屋さんに相談してみましょう。

きっと対応してくださるはずです。補聴器には、いくつか保証がありますので、有効活用して、よりよくしていきましょう。

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この記事を書いた人
深井 順一|パートナーズ補聴器
深井 順一|パートナーズ補聴器
補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店・代表
補聴器のお店には珍しい難聴の補聴器販売員です。生まれつきの難聴者で7歳から補聴器を使用。スティックラー症候群という遺伝性の病気で、その症状の一つとして感音性難聴があります(中等度の難聴)。生まれは静岡県藤岡市、育ちは千葉県市川市。色々なものの見方、考え方を知るのが好きで、本を読んだり、人の話を聞き、自分の生活の改善に活かしていくのが好き。

補聴器を使っている当事者だからこそできる補聴器のご相談、サポートがあります

「補聴器を使って良かったです。これから明るく生活できます」50代・女性

「思っていたよりも使いやすく日常生活がスムーズになった」40代・女性

「診断では、まだより悪化してからのもの、という印象がありためらっていたので、何より自分の聴こえが改善できるということに嬉しさを覚えました」30代・女性

などなど、ご評価いただいています。

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