補聴器購入時の知識、お店

補聴器出張サービスの利点・欠点と合う人、合わない人

深井 順一|パートナーズ補聴器

聞こえの改善や補聴器のことについては、【FAQ】聞こえの改善と補聴器のFAQへ。お客様の改善事例は、聞こえの改善成功事例へどうぞ。

補聴器の相談方法の一つには、補聴器の出張サービスがあります。

ご自宅に直接、業者の方がきてくれ、その場で対応してくれるのが、補聴器の出張サービスです。

このように記載すると、良いことばかりのように感じますが、こちらにも良いところ、悪いところがあります。

こちらでは、その点についてまとめてきます。

補聴器出張サービスの利点、欠点

出張サービスの良いところですが、

  • 普段の生活の中で補聴器の調整ができる
  • 相談が楽

というところがあります。

こちらの良いところは、普段の生活の中、例えば、普段聞くテレビの音を出しながら、補聴器の音を調整できたり、何か特定の音が大きすぎた場合にその音を聞きながら、音を調整する。という事がしやすい点です。

また、ご相談自体もわざわざ家から出ず、きてくれますので、相談自体が楽。または、リラックスした状態で相談できる。というのは、強みになります。

これが良いところになります。

一方、欠点ですが、

  • 細かな測定ができない

があります。

これは、耳の検査から補聴器を使用した状態の検査。どちらも当てはまります。

聴力検査ですが、基本的に防音室の中で行われます。このようにしている理由ですが、外からの音や周りの音により、検査内容がずれないようにするためになります。

意外に日常では、様々な音がしていますので、防音室で、なるべく入らないようにし、検査内容にブレが出ないようにしています。

一応、外でもできる聴力検査の道具はあるのですが、周りの音が入ったり、検査内容がずれたりすると、補聴器でその分、大きく出すことにもなりかねませんので、あまりオススメしていません。

検査内容がずれる場合は、基本的に、より難聴気味(より音が聞こえにくいと判断される)に出る事が大半ですので、補聴器でより音を大きく出しがちになります。

防音室で測定するのは、そのような意味もあって、あのようになっています。

測定には、補聴器を使用した状態で、補聴器の効果を調べる測定もあります。

測定には、補聴器を使用した状態で、補聴器の効果を調べる測定もあります。

また、補聴器には、補聴器を装用した状態で、どのように聞こえているのかを調べる測定もあります。

基本的にどのような聴力にも改善できると良い数値があります。それを各周波数別に見れるようにしたのが、この測定です。

基本的にどのような聴力にも改善できると良い数値があります。それを各周波数別に見れるようにしたのが、この測定です。

こちらは、調べることで、どのくらい改善できているのか。どのくらい改善できていると良いのか。改善できると良いところと現状は、どうなのか。を調べる事ができます。

この測定は、ご自宅ではできるものではありませんので、仮にご自宅で行う場合は、感覚だけで補聴器を合わせることになります。

ご自宅で相談することのデメリットは、測定類が使えないことになります。

出張相談が合う人、合わない人

出張相談が合う人は、やはり何らかの形で、外出が難しい方です。

そのような方は、状況が状況ですので、出張サービスを利用できると、良いかと思います。

逆に足が動く方は、できれば、お店や病院さんに行き、耳の状態をしっかり調べてもらったり、補聴器を使用している状態を調べてもらったりし、なるべく補聴器を適切に合わせられる環境でご相談した方がベストです。

補聴器を買う。という観点からしますと、確かに出張サービスは、楽で良いかと思います。

しかし、補聴器を耳に合わせる。という観点からは、耳の状況を把握する手段があまりにも限られるため、オススメできません。

補聴器は、買うことよりも、なるべく耳の状態を改善できるような状態にすることの方が大切です。

そして、その方がご自身の聞きにくさを改善しやすくなります。

まとめ

補聴器の出張サービスは、楽な部分がありますので、外出が困難な方には、非常に良いサービスです。

各種、測定類がしづらいという欠点はあるものの、外出が困難なケースには、大変ありがたいサービスかと思います。

しかし、もし足が動くのであれば、病院さんや補聴器屋さんに通ってしっかり改善できるような環境で相談した方が、聞きにくさは改善しやすくなります。

測定をしないと耳の状況や補聴器の状況はわかりませんので、それらを活用しながら、よりよくしてくださるはずです。

サービスは、利点、欠点を理解した上で使用する事が大切です。

この内容に関連するページ

https://l-s-b.org/2014/05/consultations-hearing-aid/

https://l-s-b.org/2014/05/otorhinolaryngology/

https://l-s-b.org/2016/07/useless/

https://l-s-b.org/2014/06/mail-order-business/

補聴器に関する他の内容

https://l-s-b.org/hearing-ability-improvement-summary/

基本的な改善思考

https://l-s-b.org/2018/10/basics-of-improvement-hearing-aid/

https://l-s-b.org/2018/09/an-idea-of-improvement/

補聴器の形状

https://l-s-b.org/2018/10/shape-and-feature-of-hearing-aid/

補聴器の性能

https://l-s-b.org/2018/10/basics-of-hearing-aid-performance/

補聴器の調整

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補聴器の適正

https://l-s-b.org/2014/10/measure-hearing-aid/

補聴器の効果を上げる思考

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補聴器で改善した事例

補聴器の使い方

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補聴器に慣れる

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耳が痛くなる場合は?

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耳から外れる場合は?

https://l-s-b.org/2018/10/to-improve-out-of-ears/

大きい音が辛い

https://l-s-b.org/2016/07/relieve-sound/

補聴器がハウリングする

https://l-s-b.org/2018/10/harrowing-countermeasures/

この記事を書いた人
深井 順一|パートナーズ補聴器
深井 順一|パートナーズ補聴器
補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店・代表
補聴器のお店には珍しい難聴の補聴器販売員です。生まれつきの難聴者で7歳から補聴器を使用。スティックラー症候群という遺伝性の病気で、その症状の一つとして感音性難聴があります(中等度の難聴)。生まれは静岡県藤岡市、育ちは千葉県市川市。色々なものの見方、考え方を知るのが好きで、本を読んだり、人の話を聞き、自分の生活の改善に活かしていくのが好き。

補聴器を使っている当事者だからこそできる補聴器のご相談、サポートがあります

「補聴器を使って良かったです。これから明るく生活できます」50代・女性

「思っていたよりも使いやすく日常生活がスムーズになった」40代・女性

「診断では、まだより悪化してからのもの、という印象がありためらっていたので、何より自分の聴こえが改善できるということに嬉しさを覚えました」30代・女性

などなど、ご評価いただいています。

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