補聴器を使う・慣れる

補聴器を使う場合、耳掃除はした方がいい?という質問の答え

補聴器を使う場合、心配になることの一つは、耳掃除ではないでしょうか。補聴器を使うのであれば、耳の掃除もしっかり行う必要があるのでは?。そのように感じている方も、いるかと思います。

結論から記載しますと、耳掃除は、月に1度くらい行うか、お風呂上がりに、軽く耳の入り口を拭くくらいで大丈夫で、それ以外に、耳鼻科さんへ、半年〜一年に一度、耳をみてもらったり、補聴器で汚れやすい部分を自分でケアできるようになると、なお良しです。

こちらに関して、まとめていきます。

耳掃除は、やりすぎに注意

耳垢というと、汚いイメージがありますが、耳垢は、本来、耳の保湿を行なったり、細菌が繁殖しないようにしたりと、耳を守る役割をしています。

そのため、耳掃除のやりすぎは、かえって逆効果になり、耳垢が多い体質でもなければ、過剰にすることは、オススメしません。

冒頭に記載した通り、月に一度、掃除するくらいか、毎日、お風呂上がりに、軽く耳の入り口を綿棒で拭くくらいで、十分、綺麗にできます。

ゴリゴリ耳の中を掃除したり、力が強いと、耳の中を傷つけてしまうこともありますので、過剰に行うことは、あまり良いことではありません。

補聴器を快適に使うために

とはいえ、耳垢は、多いと、補聴器の音が伝わりにくくなったり、音が出なくなる要因にもなります。

快適に使うためには

  • 耳鼻科さんに半年から一年に一度、耳掃除をしてもらう
  • 補聴器の詰まりを自分で改善できるように

の2つができると、かなり快適に使えるようになります。

耳鼻科さんに半年から一年に一度、耳掃除をしてもらう

オススメなのは、耳鼻科さんに半年から一年に一度、耳掃除をしてもらう事です。

補聴器を使用すると、実は、耳垢は、耳にたまりやすくなります。

補聴器を使う場合、耳に何かしらつけますので、結果的に、耳に栓するような状態になり、本来であれば、自然に耳から出ていくものが、栓することにより、中にたまりやすくなります。

さらに補聴器をつける際、ある程度、耳せんを押し込んだり、耳の中に補聴器を入れるようになりますので、その分、耳垢が奥に行きやすい性質があります。

そのため、耳掃除では、意外にも取りづらく、かつ、無理に行うと、耳の中を痛めることがありますので、できれば、耳鼻科さんにとってもらうのが、理想です。

なお、耳掃除をすると、耳垢を奥に奥にと追いやりやすいため、その部分もあって、耳掃除は、一年に1度ほどは、いけると、耳垢が詰まって、聞こえづらい。ということを防ぎやすくなります。

補聴器の詰まりを自分で改善できるように

今現在の補聴器には、大抵のものに音が出る部分にフィルターがついています。

耳あな形の補聴器には、汚れが補聴器の奥にいかないようフィルターがつけられています。耳あな形の補聴器には、汚れが補聴器の奥にいかないようフィルターがつけられています。

耳あな形補聴器ですと、この部分に

耳かけ形補聴器の一つ、RIC補聴器には、このように耳せんの先にフィルターがつけられています。耳かけ形補聴器の一つ、RIC補聴器には、このように耳せんの先にフィルターがつけられています。

耳にかける補聴器ですと、この部分にフィルターがついています。

これらの補聴器は、そのフィルターの先に音を出すレシーバーがついており、耳垢の影響を最小限に抑えるために、フィルターがついていたりします。

しかし、ある程度、補聴器を使っていると、徐々に汚れがついてきて、その部分が詰まると、音が聞こえなくなってしまいます。

できれば、この部分の交換方法などは、お店の人に伺っておき、ご自身で交換できるようになると、その場で、改善できるようになりますので、聞きにくさに困ることは、少なくなります。

いくつかの製品には、上記のように耳の中に入れる部分が詰まることにより、聞きづらくなるものがあります。

そのような製品だった場合は、交換方法を覚えておくと、仮に聞きにくくなったとしても、すぐに改善させることができます。

まとめ

耳掃除に関しては、そこまで頻繁に行わなくて良く、月に一度くらいか、お風呂上がりに、軽く耳の入り口を拭くくらいで十分です。

あまりゴリゴリと掃除したり、回数を多くすると、耳の中を傷つけてしまったり、耳垢をかえって奥に追いやったりと、デメリットの部分が多くなることがあります。

そして、補聴器をつける場合、その性質上、どうしても、耳の奥に耳垢が溜まりやすくなってしまいますので、できれば、耳鼻科さんに年に一度くらいは、見てもらえると、良好です。

耳の奥で詰まってしまうと、自分で取り出すのは、困難で、さらに取り出そうとすると、耳を傷つける可能性が高くなったり、より状況が悪化することがあります。

そのような事がないよう、定期的に見てもらえるようにしておけると、かなり良い状態で使い続ける事ができます。

このページに関連する内容

https://l-s-b.org/2018/12/use-a-hearing-aid-smoothly/

補聴器をつけると聞こえてくる音と補聴器に慣れる方法補聴器が初めての方のために補聴器を使用して聞こえてくる音となれる方法について記載しました。補聴器に慣れてくると、機械的な感覚も少しずつ楽になり、使いやすくなります。...
補聴器の音に慣れてくると、どのように聞こえが変化するのか補聴器をつけると、色々な音が聞こえてきたり、機械的な音が聞こえてきたりし、一番初めは、少し違和感を感じがちです。 しかし、補聴器を...
補聴器を使っている人は、どんな風に補聴器を使っている?初めて補聴器を使用する。となった場合、わからない部分も多いかと思います。他の人は、補聴器をどう使用しているのか。という部分について、載せてみました。これについては、聞こえにくさにより、結構、分かれます。...
補聴器の操作がスマホでできるようになった事の実際の評価結構前から、スマートフォンを通じて、補聴器の音量を操作したり、プログラム、という補聴器の中の音の状態を切り替えられるようになってきました...
補聴器のボリューム機能とボリュームの注意点補聴器のボリューム機能とその注意点に関して、記載してみました。ボリュームは、音量を自分で可変できますので、補聴器の使いやすさに直結します。一方、効果が得にくい場面もありますので、注意が必要です。...
補聴器のプログラムスイッチ機能と使う上での注意点補聴器のプログラムスイッチに関する内容です。補聴器には、プログラムを組む事ができ、そのプログラムを切り替えるのが、プログラムスイッチです。その概要と注意点に関して、まとめてみました。...
補聴器の電池は、なくなりかけたらすぐに取り替えよう補聴器の電池は、なくなりかけるとアラーム音がします。仮にアラーム音が聞こえたら、すぐに交換する事が大切です。その理由に関して、まとめてみました。...
補聴器の状態を音で教えてくれるアラーム音とその調整方法補聴器には、音を切り替えたり、音を変えたりした際にアラーム音を使って、変化を教えてくれます。このようにしないと、実際に変わったかどうかを...
補聴器の力をさらに引き出す周辺機器まとめ補聴器には、補聴器にプラスα、別の機器を使う事で、さらに補聴器を活用できるものがあります。 その中で有名なのがFM機器、Rogerとい...

補聴器に関する他の内容

【総合】聞こえの改善事例と補聴器のFAQ このお店のテーマは、再出発。耳や補聴器のことでつまづいてしまった方がよりよく生活できるようになること、ここを目的にしています。 ...

基本的な改善思考

【難聴改善の基本】両耳とも聞きにくい耳を補聴器でよくする改善思考補聴器で聞こえを改善させていく際に重要になるのは、どのように改善すると良いかの基本的な改善の部分です。耳には、聴力以外にも言葉がどれだけ理解できるのか。といいう部分があります。耳の状況を理解した上で、その耳がもっとも改善できる方法を選ぶのが大切です。...
【聞こえを改善】左右の聴力が異なるケースを補聴器で改善させる考え方右、左の耳の聞こえが異なる場合、補聴器で改善させる方法には、いくつかあります。そのまとめと、どのようにして、最良の状態にしていけると良いかの考え方に関して、まとめてみました。聞こえにくさを感じている場合は、参考にしてみてください。...

補聴器の形状

補聴器の形状別、特徴と自分に合う補聴器を選ぶためのポイント補聴器の形状には、耳かけ形補聴器と耳あな形補聴器があります。この2つの特徴と違い、聞こえ方などをまとめ、ご自身に合う補聴器は、どれなのかをわかるように記載してみました。補聴器に関してしっかり理解したい方にオススメの内容です。...

補聴器の性能

補聴器の性能の基本と補聴器の性能グレード別、特徴のまとめ補聴器の性能には、聞こえを改善させる機能と聞こえを改善した後の問題を改善する機能に分かれます。性能の基本を理解するとともに、自分にあった性能別グレードを選ぶための特徴についてまとめてみました。...

補聴器の調整

聞こえの8割を決める補聴器の調整をうまく行かせる3つのポイント補聴器には、聴力に対し、補えると良い数値というのがあります。そこまで改善させることができると、聞きにくさを改善しやすくなります。そして、実際にどのようにすると、聞きにくさを改善しやすくなるのか。その点をまとめてみました。...

補聴器の適正

適切な補聴器を理解する補聴器評価ポイントまとめ補聴器の評価は、どのようにすれば良いのでしょうか。音の評価、操作の評価、考えられるものはたくさんあります。そして、それらを見るポイントは...

補聴器の効果を上げる思考

補聴器の効果をプラスαするための環境整備の思考補聴器を使う際に知っておきたい事の一つとして、環境の整備があります。 補聴器は、聞こえにくい状態を改善してくれるものの、残念ながら...

補聴器で改善した事例

補聴器の使い方

https://l-s-b.org/2018/12/use-a-hearing-aid-smoothly/

補聴器に慣れる

補聴器をつけると聞こえてくる音と補聴器に慣れる方法補聴器が初めての方のために補聴器を使用して聞こえてくる音となれる方法について記載しました。補聴器に慣れてくると、機械的な感覚も少しずつ楽になり、使いやすくなります。...

耳が痛くなる場合は?

補聴器を使っていて、耳に痛みを感じたら、早めのご相談を補聴器を使用していて、痛みを感じた場合の対応について記載してみました。痛みを感じた場合は、早々に補聴器屋さんに相談し、よりよくしてもらいましょう。...

耳から外れる場合は?

【快適に使うために】補聴器が耳から外れる場合の改善策まとめ補聴器が耳から外れてしまう。という場合に、どのようなことをして、改善していければ良いのか。こちらをまとめてみました。耳かけ形、耳あな形で異なりますので、その点に関しても記載しています。...

大きい音が辛い

聞こえる音が辛いという方へ送る3つのパターンとその改善方法補聴器を使用している方の中には、全体的に聞こえてくる音が辛い、聞こえてくる音がキツいという方がいます。補聴器を装用すると、機械で大きくし...

補聴器がハウリングする

補聴器を使っていて耳からピーピーなる音(ハウリング)を改善する方法補聴器を使用している時、たまにピーピーなる事があります。ハウリングという現象が起こると、そのようになるのですが、その音を止める方法についてまとめてみました。...
月3名限定で、お困りごとのご相談、承っています。

初めまして、パートナーズ補聴器の深井と申します。

このお店は、生まれつき難聴で補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店です。

このお店のテーマは、再出発。耳や補聴器のことでつまづいてしまった方がよりよく生活できるようになるお店です。

そして、当事者側の人が対応するお店として、使う側の状況やお気持ちに寄り添った聞こえの改善、補聴器のご相談を心がけています。

もし、このようなお店に興味がある方は、お気軽にお問い合わせページより、ご連絡ください。

このお店の内容やご利用いただいたお客様の声(お店で良かった事、評価)は、以下よりどうぞ。

お店の特徴お客様の声