2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

補聴器の効果が期待できる聞こえを補える範囲

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補聴器は、耳の聞こえを補える機器ですが、残念ながら上限があります。それは、あまりにも聴力が軽い場合は、補聴器で補える範囲以上の聞こえとなり、効果を感じにくくなりますし、逆に、あまりにも重い場合は、耳を補いにくくなりますので、人工内耳という機器の方が、聞こえの改善度が高まります。

では、補聴器の効果が(概ね)期待できる聴力や補聴器で補える範囲は、どのあたりなのでしょうか。こちらに関して載せていきます。軽すぎても、重すぎても補聴器は、効果が期待できません。しかし、試してみてどう感じるのか。それを確認することは、とても重要です。

補聴器の補える範囲

基本的に補聴器で補える範囲は、

主な補える範囲内。補聴器で有効に補える範囲は、主に赤いラインの中となる。

主な補える範囲内。補聴器で有効に補える範囲は、主に赤いラインの中となる。

くらいになります。赤の範囲外の場合は、補うのが難しいか、その他の道具を使った方が補いやすくなります。赤の範囲より上の場合は、聴力が軽いため、補うのが難しくなります。赤の範囲より、下に来ている場合は、人工内耳の方が補いやすくなります。

90dB以下の場合は、少々、事情が異なりまして、厳密には、補聴器でも補えるのですが、こちらより、聴力が低下している場合は、基本的に人工内耳と呼ばれる耳の中に埋め込む補聴機器の方が、聞こえを補えます。手術をするというデメリットはあるのですが、より効果を感じれますので、重度の難聴の方は、こちらを装用するケースが、今現在は、増えてきました。

基本的には、この範囲の方に有効なのが、補聴器になります。

補う範囲の補足

より補う範囲を理解するために

  • 補聴器で補える範囲
  • 聴力の横軸の思考

の2つに関しても載せていきます。

補聴器で補える範囲

補う範囲の補足をさせていただきますと、聴力が60〜70dBくらいまでは、聴力の30〜35dBくらいまで補聴器を装用することによって、改善できます。

補聴器を装用して、聞こえを改善させる目安。こちらを見てもらうと、ある程度までしか、補聴器で改善できないことがわかる。

補聴器を装用して、聞こえを改善させる目安。こちらを見てもらうと、ある程度までしか、補聴器で改善できないことがわかる。

図で表すと、このような状態です。逆に考えれば、装用して聞こえを改善させる数値よりも、聞こえが良い場合は、それだけ、効果は薄くなります。補聴器は、あくまでも正常の聴力ラインを目指すのではなく、音を大きくして、補えるおおよそのラインを目指すためです。

聴力の横軸の思考

横軸とは、125〜8000Hzまでのことで、音の大きさは、わかりやすいのですが、わかりにくいのは、一部分だけ、聴力低下している例です。よくあるのは、高い音のみ聞こえにくくなっているケースです。

これに関しては、効果が出るタイプと出にくいタイプがあります。聴力の半分以上が30dBより低下しており、かつ50dB以下の場合は、効果を感じたり、補聴器で改善できるところがあるのですが、30dBより低下しているのが、1、2個で、かつ、ほんの少し(40dBくらい)聴力低下している場合は、補聴器を装用しても、聞きにくさを改善しづらい傾向があります。

この場合、聴力には、様々なケースがありますので、一概に出すことができません。気になる場合は、実際に補聴器販売店、耳鼻咽喉科に相談されることをお勧めします。そして、実際に補聴器を耳に装用し、どのように感じるのか、それについて、自分で体感いただければ理解しやすくなるかと思います。

補聴器は状況改善のための一つの方法

補聴器は、あくまでも聞こえにくい状況を改善させる一つの方法でしかありません。医師にかかり、耳を治すのも改善させる一つの方法であり、上記に出てきた人工内耳も同様です。あくまでも聴力だけで見た内容ではありますが、効果が出やすい数値というのは、あります。自分にあった改善方法を選択するのが重要です。

補聴器は、重さの上限もありますが、軽さの上限もあります。そして、ここからが重要ですが、数値だけではわからないこともありますので、実際に試してみて、どう感じるのか。それに関して、ご自身で体感することが大切です。効果がないと言われても、実際にやってみると効果を感じるケースは、ちらほらあります。

主な聴力レベル表。こちらで見ると状況がわかりやすい。

主な聴力レベル表。こちらで見ると状況がわかりやすい。

聴力がほぼ全て正常の範囲内の場合は、厳しいですが、半分ほど軽度の範囲、あるいは、中等度の範囲であれば、今現在の状況を補聴器で改善できるかもしれません。やってみてどうか。それで判断するのが重要です。

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この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、お客様の聞こえを改善しています。私に関する内容は、書いている人の詳細をご覧下さい。当店の特徴は、こちらです。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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