補聴器を使う場合、耳掃除はした方がいい?という質問の答え


補聴器を使う場合、心配になることの一つは、耳の掃除です。よく掃除した方が良いかとご心配される方もいるのですが、補聴器を使用していて、特に問題なければ掃除しなくても構いません。

普段、耳掃除をよくしている方もいらっしゃいますが、基本的に耳掃除は、月に一回程度で良かったりします。耳あかは、耳を守る役割をしているため、あまりにもやり過ぎてしまうと、耳を守るバリアをなくしてしまうほか、耳を傷つける要因にもなりかねません。

補聴器を装用する場合に関する耳掃除については、補聴器に影響ないなら、耳掃除はそんなにしなくてよいとなります。

影響ないなら普段と変わらずでよい

はじめに結論から言いますと、耳掃除をしなくても問題なく補聴器が使用できるのでしたら耳掃除は、月一程度で構いません。耳垢は、単なる汚れではなく耳を守る役割もしていますので、補聴器の使用に影響を与えてしまうなら、せざるをえませんが、それがなければ、しなくても問題は出ません。これはやり過ぎてしまうと、より耳あかが多くなってしまう点も考慮しています。

そして、補聴器の表面が汚れたりした時だけ、柔らかい布やテッシュで拭き取り、表面を綺麗にすれば十分使い続けられます。

問題あるケースとは

では、問題あるケースとは、どのようなケースでしょうか、それは

  • 耳あな形の補聴器を使っており、音が出なくなる
  • 小さい耳かけ形を使っており、音が出なくなる

の2つがあります。この2つは、耳の中に入れる部分にフィルターが付いており、そのフィルターが詰まると音が出なくなってしまいます。

耳あな形補聴器を使っており、音が出なくなる

耳あな形補聴器の耳の中に入る部分には、このようなフィルターが付いています。

耳あな形の補聴器には、汚れが補聴器の奥にいかないようフィルターがつけられている。

耳あな形の補聴器には、汚れが補聴器の奥にいかないようフィルターがつけられている。白いのがそのフィルターとなる。

注意しなければならないのは、このフィルターが耳あかで詰まると音が聞きにくくなることです。そのため、補聴器を使っていて、このフィルターが詰まりやすい場合は、耳掃除をした方が、聞きにくくなる回数を抑えられます。結果、日常生活上、困ることが少なくなります。もちろん、こちらの交換方法を覚え、万が一の時にもフィルターが交換できれば、なおよしです。

小さい耳かけ形を使っており、音が出なくなる

こちらも耳あな形補聴器同様、先端にフィルターが付いています。

最近多いRIC補聴器、小型の補聴器にもフィルターが付いている。

最近多いRIC補聴器、小型の補聴器にもフィルターが付いている。

このような補聴器にもフィルターがあります。

耳せんを外した先に取り付けられている。

耳せんを外した先に取り付けられている。

耳せんを外すとこのとおり。

この補聴器も、このフィルターが詰まると音が聞きにくくなります。こちらが詰まることが多くなれば、耳掃除をした方が、聞きにくくなる回数を抑えられます。

聞こえにくくなる頻度があれば行おう

耳あかは、単なる汚れではなく、耳を守るために様々なことをしています。そのため、掃除は、月一程度で良いとされています。しかし、上記のように耳あかによって補聴器が聞きにくくなる場合は、聞こえを維持するためにせざるをえません。

その場合は、お風呂あがりに耳の入り口あたりを少し掃除するとベストです。基本的に耳あかが出る場所は、奥ではなく入り口付近になりますので、奥までガシガシやる必要はありません。

補聴器に影響がないならせず、影響してしまうのであれば、行いましょう。

なお、耳掃除ですが、掃除しているつもりでも、耳あかを奥に押し込んでいるだけの場合もあります。特に補聴器を使用すると、本来なら自然に出て行く耳あかが補聴器によって栓されますので、より出にくくなります。そのため、耳鼻咽喉科で定期的に見てもらえるようにすると、耳の中が詰まりにくくなり、聞こえにくくなることも少なくなります。補聴器をつける場合は、こちらも意識しておくと、より困ることはなくなります。