補聴器を使う・慣れる

補聴器の操作がスマホでできるようになった事の実際の評価

深井 順一|パートナーズ補聴器

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結構前から、スマートフォンを通じて、補聴器の音量を操作したり、プログラム、という補聴器の中の音の状態を切り替えられるようになってきました。

この点に関しては、個人的には、あまり良い評価ではありません。プログラムスイッチは、状況によってありですが、ボリュームは、悪手だろうな。という感覚があります。

その点に関して、自分の考えと、実際にお客さんに試した感想。それらについてまとめていきます。

スマートフォンで、音量の操作、プログラム切り替えができる世界に

今現在、いくつかの補聴器で、スマートフォンにアプリを入れ、音量の操作、プログラムの切り替えができるようになってきました。

音量は、真ん中のボタンを操作することで変えられるようになっています。

音量は、真ん中のボタンを操作することで変えられるようになっています。

音量の操作は、このように視覚でわかるようになり

音量は、分割することで、左右別々に音量を変えられるようになっています。

音量は、分割することで、左右別々に音量を変えられるようになっています。

分割して、左右、それぞれ操作できるようにもなっています。

プログラムは、プログラムの部分をタップすることにより、変えられるようになっています。今、起動しているプログラムは、チェックマークがついています。

プログラムは、プログラムの部分をタップすることにより、変えられるようになっています。今、起動しているプログラムは、チェックマークがついています。

プログラムに関しても、このように操作して、視覚的にわかりやすくなっています。

このように補聴器を使ってできることが増えたのは、すごく良いことだと思っています。

操作したいと思う時は、困った時。即ち、スピードが命。

ここからが本題ですが、操作できるようになってきたのは、良いのですが、ただ、個人的には、あまり評価はよくありません。

プログラムスイッチは、まだ、状況によって使い道があるもの、ボリュームについては、ちょっと悪手的かな。と感じます。

その理由は、操作したいと感じるときは、聞きにくさに困った時であり、すぐに操作したい。と感じるためです。

つまり、ユーザーからすると、操作する。という部分に関して、大切なのは、速さになります。すぐに、聞きにくい状態を抜け出せるようにしてあげる。といえば、わかりやすいかもしれません。

私自身は、補聴器使用者なので、どうしてもそちら側の視点が強くなってしまうのですが、ボリュームに関しては、早く操作できることに価値があると思っています。

プログラムも、もし、聞きにくいと感じた際に変えたい。と思ったのであれば、重要なのは、速さになり、操作する方が求めているのも速さです。

ただ、プログラムの場合は、聞きにくさに困った時以外にも使うケースはあり、そのような場合は、良いと思います。

使っている状態がわかりやすくなっていますので、その点は、良い点ですね。

お客さんの評価

このような補聴器が増えてきましたので、実際にお客さんに試してもらう機会もあるのですが、私のところに来られる方は、若い方(20〜50、60代の方)が多いです。

一般的なところは、70〜以上の方が大半ですので、一応、補聴器販売店の中では、比較的スマートフォンと相性が良い方です。

その方々に使用していただき、伺った感想ですが、

  • 操作するのにいちいちスマホを操作するのは、面倒
  • 状況によっては、スマホを操作できない事もあるので、微妙
  • 会社だと、スマホを操作するのに抵抗があることがある

ということが多くありました。

多いのは、やはり懸念していた操作の速さ。の部分で、すぐに操作したいけれども、その度にスマホを開くのは、面倒。ということでした。

実際には、スマートフォンをスリープ状態から起動し、アプリを立ち上げ、アプリと補聴器が自動で繋がるのを待ち、操作する。という状態ですので、正直、1秒以上はかかります。

また、これも多かったのですが、状況によっては、スマホを操作することができないことがあるため、スマホで操作できるようにすることに、そこまで価値を感じない。ということもありました。

例えば、会議の際に聞きにくさを感じて、操作しようにも、流石にそのような時にスマホを開くわけにも行かないので、結局、今までと同じように操作する方が良い。という方もいました。

もちろん、会社の中では、スマホを見ていたり、操作していたりすると、遊んでいるように見られる事もある方もおり、この点に関しては、私自身、盲点でした。

特に聞こえを改善したい会社の中などでは、スマホで操作できることに、そこまで価値を感じない。という方が私の場合は、結構な割合でいました。

スマホ化によるメリットは、今の所あまり感じず

これは、あくまでも私自身が使ってみたり、このことについて考えてみたり、そして、実際に、お客さんに補聴器を貸出し、試してもらった結果が、上記の結果になります。

そこからわかったのは、スマホで操作できるようにすることは、そんなに大きなメリットにならないな。ということでした。

個人的には、会社の部分は、想定していなかったため、確かに言われてみれば、そうだよなぁと感じ、改めて、自分以外の人に実際に使っていただいた感想を聞いたり、伺って、どうかを聞くことの大切さを知りました。

ということで、いくつか、スマホで操作できるものも出てきましたが、それによるメリットは、あまり感じていません。唯一感じるのは、補聴器によっては、電池の残量がわかりやすいことでしょうか。

それがそこまで重要になるかは、その人によって異なるかと思いますので、各々にお任せしますが、私が自分の体で試したり、お客さんに試して見て、感じたのは、このようなことでした。

できることが増えるのは、良いことですが、こちらに関しては、今の所、そんなにメリットを感じない。というのが、私の見解ですね。

もちろん、あると良いという方は、試してみて、良いなら、そのようなものを購入するのもありかと思います。

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この記事を書いた人
深井 順一|パートナーズ補聴器
深井 順一|パートナーズ補聴器
補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店・代表
補聴器のお店には珍しい難聴の補聴器販売員です。生まれつきの難聴者で7歳から補聴器を使用。スティックラー症候群という遺伝性の病気で、その症状の一つとして感音性難聴があります(中等度の難聴)。生まれは静岡県藤岡市、育ちは千葉県市川市。色々なものの見方、考え方を知るのが好きで、本を読んだり、人の話を聞き、自分の生活の改善に活かしていくのが好き。

補聴器を使っている当事者だからこそできる補聴器のご相談、サポートがあります

「補聴器を使って良かったです。これから明るく生活できます」50代・女性

「思っていたよりも使いやすく日常生活がスムーズになった」40代・女性

「診断では、まだより悪化してからのもの、という印象がありためらっていたので、何より自分の聴こえが改善できるということに嬉しさを覚えました」30代・女性

などなど、ご評価いただいています。

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