補聴器の基本・形状・調整

自立支援法対応の補聴器と一般の補聴器との違いとは?

深井 順一|パートナーズ補聴器

補聴器による聞こえの改善は、聞こえの改善と補聴器のFAQ、にまとめています。また、個々の症状(症例)ごとの改善は、お客様の聞こえの改善事例にまとめています。

聴力がある程度、下がると(両耳が70dB以下、もしくは、片耳が90dB以下、or、もう片耳が、50dB以下になると)、障害者自立支援法を利用でき、身体障害者手帳を取得することで、補聴器も支給(交付)の対象になります。

その際、補聴器には、自立支援法対応の補聴器があります。そして、その補聴器は、メーカー側が指定した補聴器を支援法価格で購入できる。という制度になります。

今現在、各メーカーとも、メーカー側が指定した機種を支援法価格で提供しているため、一般的な補聴器との違いは、ありません。

支援法価格で購入できる。というのが、自立支援法の交付になります。

自立支援法の補聴器とは?

身体障害者手帳を取得されている場合、自立支援法の制度を利用でき、補聴器が交付の対象となります。

その際、自立支援法対応の補聴器というものがあり、それは、だいたい各メーカー、主流の補聴器の一番下のクラス、もしくは、一機種前の一番下のクラスを対象にしている事が多いです。

例えば、フォナック。というメーカーで、例を出しますと、ナイーダV30-SP、ナイーダV30-UPが、今現在、対象になります。※2019年6月、現在。

これは、今現在、主流の機種の一つ前の機種で、当時、18万円したものです。それが、自立支援法価格の約45,000円(実際には、その価格の一割)くらいで手に入ります。

自立支援法対応の補聴器、というと、それ専用の補聴器のように感じますが、実際は、各メーカーが自立支援法対応の補聴器を決め、自立支援法の支給対象になる方には、特別価格(自立支援法価格)で提供しますよ。としているのが、自立支援法対応の補聴器です。

低価格で出しているため、補聴器の保証は、2年のところ、一年にしていますが、それ以外は、何も変わらない状態になります。

今現在は、だいたい各社10〜20万の間くらいの補聴器を自立支援法として出している傾向があります。

自立支援法補聴器のメリット

自立支援法の補聴器のメリット、自立支援法を利用することのメリットですが、

  • 金額を抑えることができる
  • 修理にも申請できる

の2つです。

役所に申請する手間がかかるというデメリットはあるものの、金額を抑えられるのが、主なメリットになります。

金額を抑えることができる

自立支援法を利用することのメリットは、金額を抑えることができるという点です。

少し前の補聴器とはいえ、当時、18万したものが、4,000〜5,000円で買えるようになるため、非常に破格の金額で手に入れることができます。

今現在は、補聴器の性能もよくなってきていますので、安い金額で手に入る。というのが大きなメリットです。

修理にも申請できる

補聴器を購入するだけではなく、補聴器が故障してしまった際、修理する際にも利用できます。

そのため、故障してしまった時の金額も一割負担で、修理できる。というメリットがあります。

この点も金額を抑える。というところと同じではあります。

まとめ

補聴器を購入する方法には、自立支援法で購入する。という方法があります。

その場合、対象になるのは、聴力が両耳とも平均70dB以下、もしくは、片耳が90dB、もう片耳が、50dBの場合になります。

その場合は、お住いの市区町村の役所に相談し、自立支援法の手続きを行うことで、身体障害者手帳及び、補聴器の支給を受けることができます。

その場合の補聴器に関しては、上記の通りです。少し前の補聴器が支給対象になることが多いのですが、性能的には、よくなってきており、何よりも金額の負担がかなり少ないため、価格を抑えたい方にとっては、良いでしょう。

役所に申請しに行ったり、病院さんに行ったりと手続きが多いのがデメリットですが、利用できる方には、オススメの購入方法になります。

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深井 順一|パートナーズ補聴器
深井 順一|パートナーズ補聴器
補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店・代表
生まれつきの感音性難聴で小学2年生の頃から補聴器を使用。補聴器の仕事は、2006年からで、2024年現在、18年です。自分自身でも補聴器を使っていることを活かして、お客様に貢献できるお店を目指しています。お客様からは、補聴器を使っている当事者なので、状況や気持ちをわかってもらいやすい、と評価いただくことが多いです。
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