補聴器の基本・形状・調整

RIC補聴器と通常の耳かけ形補聴器の違いを理解する3つのポイント

深井 順一|パートナーズ補聴器

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耳かけ形補聴器の種類には、大きく分けて、RIC補聴器(リック補聴器)、通常の耳かけ形補聴器の2つがあります。

ある程度、聴力が低下すると、RIC補聴器では補いづらくなるため、通常の耳かけ形補聴器で補っていくのですが、軽度〜中等度難聴、一部の高度難聴までは、どちらも対象になります。

今現在、どちらもほとんど同じようなものになってきており、正直、ご自身が使いやすいと思う方、使ってみたいと思う方にすれば、個人的には、良いように思います。

こちらでは、RIC補聴器と通常の耳かけ形補聴器がどのように異なるのか。その点について、まとめていきます。

RIC補聴器と通常の耳かけ形補聴器の違い

まず、RIC補聴器とは、上記のような本体と音を出す部品が別々に分かれているタイプの補聴器になります。

そして、通常の耳かけ形補聴器(一般的な耳かけ形補聴器)は、上記のような形状をしています。こちらは、昔からある耳かけ形補聴器で、耳かけ形補聴器といえば、こちらが思い浮かびます。

耳かけ形補聴器の場合、主にこのような選択肢があります。(軽度〜中等度、一部、高度難聴まで)。その違いは、上記の通りです。

耳かけ形補聴器の場合、主にこのような選択肢があります。(軽度〜中等度、一部、高度難聴まで)。その違いは、上記の通りです。

これらの違いに関しては、概要をまとめますと、上記の通りになります。

その他、よりわかりやすくするために

  • 得意とする聴力
  • 耳につけた感覚
  • できる事

の3つに分けて記載していきます。

得意とする聴力

RIC補聴器と通常の耳かけ形補聴器は、厳密には、得意とする聴力が異なります。

RIC補聴器が合いやすいのは、このような聞こえの方。このような聞こえの方は、低い音は、そのままにし、高い音を補っていく必要があり、それらを両立しやすいのが、RIC補聴器です。

RIC補聴器が合いやすいのは、このような聞こえの方。このような聞こえの方は、低い音は、そのままにし、高い音を補っていく必要があり、それらを両立しやすいのが、RIC補聴器です。

RIC補聴器は、上記のように低い音は、聞こえており、高い音が聞きづらい聴力の方を改善しやすい補聴器です。

一般的な通常の耳かけ形補聴器は、全体的に聴力が低くなっている方を改善しやすい傾向があります。全体的に補う必要があるため、万遍なくパワーを出せる、通常耳かけ形が、合いやすいです。ただ、実際には、RIC補聴器でも補えます。

一般的な通常の耳かけ形補聴器は、全体的に聴力が低くなっている方を改善しやすい傾向があります。全体的に補う必要があるため、万遍なくパワーを出せる、通常耳かけ形が、合いやすいです。ただ、実際には、RIC補聴器でも補えます。

通常の耳かけ形補聴器は、全体的に聴力が下がっている方の聞こえを補いやすい補聴器です。

まず、上記のような聴力の方ですが、ポイントとして、低い音が聞こえており、そのような聞こえの方の場合、耳を塞ぐと、耳の閉塞感、自分の声が大きく聞こえやすい傾向があります。

その場合になるべく自分の声を大きくしないようにして、きこえを改善できるようにしたのが、RIC補聴器です。

また、高い音も補いやすい傾向がありますので、まさにそのような人向けに作られています。

一方、通常の耳かけ形補聴器は、上記のような全体的に聞こえが下がっているケースに合いやすいです。

このような聞こえの場合、全体的に音を大きくする必要があり、特に低い音を上げていく必要があります。

通常の耳かけ形補聴器の良いところの一つは、パワーが比較的あるところです。そのため、全体的に聞こえが低下しているケースでは、比較的、補いやすくなる傾向があります。

このように少し、補聴器が得意としている聞こえの改善に関して、変わりがあります。

聴力に関してですが、低い音が聞こえており、高い音が聞こえにくいパターンは、RIC補聴器がオススメですが、全体的に聴力が低下しているパターンも、RIC補聴器で補えます。確かに形状により、改善しやすい聴力は、あるのですが、今現在、基本的にどのような補聴器でも、万遍なく改善できるようになりつつあります。

耳につけた感覚

RIC補聴器は、形状が小さいものが多く、通常の耳かけ形補聴器は、少々、形状が大きいものが多いです。

通常の耳かけ形補聴器の方が、標準サイズなのですが、RIC補聴器がどんどん小さい補聴器を出してきているため、小さくなってきました。

RIC補聴器を耳につけた感覚は

基本的にRIC補聴器の場合、小型のものが多いため、このように耳の裏に隠れるのが、特徴です。

さらに、小さいと軽いため、耳に乗っている負担は、少なくなり、楽に使える。というメリットがあります。

ただし、軽いということは、それだけ、動くと補聴器自体も動きやすいことにもなりますので、少し保持が甘い傾向があります。

実際に補聴器を使ってみて、その点さえ気にならないのであれば、良い補聴器になります。

通常の耳かけ形補聴器をつけた感覚は

通常の耳かけ形の場合、標準サイズとあり、少し耳から見えるくらいのサイズになることが多いです。

少し大きいため、ガッチリと装用されている感覚があり、安定性があります。

重さは、そんなにありませんので、安定性、保持に関しては、こちらの方が優秀です。

できること

RIC補聴器と通常の耳かけ形の場合、形状を小さくしているため、小型のタイプは、機能を制限されていることがあります。

RIC補聴器

RIC補聴器のような小さい補聴器は、何らか機能的に制限があるケースがあります。

RIC補聴器のような小さい補聴器は、何らか機能的に制限があるケースがあります。

基本的に補聴器は、音量を変えたり、音を切り替えたりする操作ができます。

しかし、一部のRIC補聴器は、形状の小型化を優先して、操作ができなかったり、どちらか一方しか、使えなかったりします。

最近は、色々と操作できるようになってきているものが多いものの、一部の補聴器は、いくつかの機能が制限されることがありますので、その点に注意です。

通常の耳かけ形補聴器

形状がある程度、大きくなると、ほとんどのことができるようになっています。

形状がある程度、大きくなると、ほとんどのことができるようになっています。

基本的に通常の耳かけ形補聴器の場合は、ほとんどのケースに置いて、全部できます。

音量の操作も音の切り替えも、別々のところを使い、操作できるようにしていることが多いです。

RIC補聴器の注意点

上記には、一般的な耳かけ形補聴器との違いを記載しましたが、RIC補聴器には、注意点があります。

それは、一部の方は、故障しやすかったり、使用するのに適していない方がいる点です。

主には、

  • 耳垂れがある方
  • 耳垢が多い方

になります。

RIC補聴器は、上記のように耳の中に音をだす部品を入れて使用するタイプの補聴器です。

そのため、耳垢が多い方や耳の中が湿っている方、耳だれがでる方に関しては、あまりオススメしません。音がでる部品に直接、影響を与え、場合によっては、故障することが頻発するためです。

特に注意が必要なのは、耳垂れがでる方です。耳垂れが直接、補聴器の音がでる部分にかかると故障することが多くなります。

そのような一部の方には、RIC補聴器は、オススメしません。

なお、通常の耳かけ形補聴器には、それはありません。通常の耳かけ形補聴器の良いところは、誰でも使えるような形にしていることです。

実際に使ってみて、判断しよう

上記には、RIC補聴器と通常の耳かけ形補聴器に関して、まとめてみました。

一部の聴力を除き、軽度〜中等度難聴の方であれば、どちらも対象になります。そして、今現在は、そこまで違いがないため、実際に使っている身としては、どちらか自分が操作しやすい、使いやすい方で良いかと思います。

もちろん、目立ちにくいものが良いということで、RIC補聴器をつけても良いですし、しっかり耳につけられるものが良い。ということで、通常の耳かけ形補聴器にするのも良しです。

実際に使ってみて、どちらが良いのか。ご自身なりに体験してみて、決められると、ご自身にとって、良い補聴器を選ぶことができます。

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補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店・代表
補聴器のお店には珍しい難聴の補聴器販売員です。生まれつきの難聴者で7歳の頃から補聴器を使っています。補聴器の販売員としての知識、技術に加え、一人の難聴者が自分自身の聞こえを改善した知識、技術も組み合わせながら、聞こえの改善、補聴器のご相談をしています。
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